神戸DF岩波 実戦復帰で3カ月ぶり無失点に貢献「自分が出ずに負けて監督が代わることは許せなかった」
「明治安田生命J1、神戸3-0仙台」(8日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸がリーグ戦では今季初となる3得点で連敗を3で止め、6月4日以来4試合ぶりに勝利した。
守備でも4月8日の大宮戦以来12試合ぶりの無失点に抑えた。左太腿裏の肉離れで離脱していたDF岩波拓也(23)が5試合ぶりに先発復帰。今週の練習から本格合流したばかりだったが、3バックの中央で奮闘した。
「多少無理はしたけどチームがこういう状況なので勝つしかなかった。後がなかったし、自分が出てチームを勝たせたかった」と振り返った。4連敗ならネルシーニョ監督の進退問題にも発展しかねない一戦だっただけに「自分が出ずに負けて監督が代わることは許せなかった」。
岩波を突き動かしたのは自らを成長させてくれた指揮官への感謝だった。「自分に足りないところを要求してくれた。監督がいなくなると自分の伸びしろも小さくなる。天皇杯などまだタイトルのチャンスはあるし、一緒に戦いたいという強い気持ちを持っているつもり」と力を込めた。
後半戦の巻き返しへ明るい兆しとなる勝利で締めくくり、中断期間に入ることができた。試合後の表情は充実感に包まれていた。