J1浦和が辛勝、新潟に逆転勝ち MF阿部「ここからはい上がる」
「明治安田生命J1、浦和2-1新潟」(9日、埼玉スタジアム2002)
J1浦和が逆転で辛くも勝利を手にした。
前半35分に、不運な形で失点すると、その後は6人でDFラインを敷く相手を崩せなかった。ようやくの同点弾は後半29分。DF森脇のミドルが右ポストを直撃。跳ね返ったボールに反応したMF阿部の冷静にコースを狙って決めた。
逆転ゴールはその5分後の後半34分に生まれた。右コーナーキックにFWラファエルシルバが頭で合わせた。GKが阻んだ球に再度反応し、体を投げ出してゴールに押し込んだ。
同点ゴールの阿部がヒーローインタビューに登場。「先に失点して、みなさん、多くの方が『またか』と思ったんじゃないかと思います。僕らは強い気持ちでチームのために仲間のために走り切る思いで戦いました。(ゴール後、ほえたことに)たまっていたんでしょうね。素直に、誰でもいいから点を決めたいと思っていたので、1点入ってここからだと思ったんではないでしょうか」。
そしてサポーターに向けて「これから、ここからはい上がっていきましょう」と冷静な男が珍しく絶叫した。
ミハイロ・ペトロビッチ監督が5日の川崎戦の試合後、サポーターと直談判し、「新潟戦から連勝できなければ私は一番にこのチームを去ろう」と宣言して迎えた1戦だった。