浦和 ドルトムントにあと1歩及ばず逆転惜敗 遠藤&興梠のゴールで追い詰めるも…
「明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017、浦和2-3ドルトムント」(15日、埼玉スタジアム2002)
J1浦和はドイツ1部リーグのドルトムントに2-3で競り負けた。浦和は前半24分にFW興梠慎三(30)が先制し、後半40分にはMF遠藤航(24)が得点。左肩負傷のためMF香川真司が出場しなかったドルトムントはトルコ代表で19歳のモルが2得点し、シュルレが勝ち越し点を奪った。
手応えいっぱいの敗戦だった。浦和は前半24分、FW興梠のゴールで先制。後半に逆転を許すが、DF遠藤のヘッドで追いついた。最後は振り切られたが、互角に近い戦いで6万人近い観衆を沸かせた。
「チャンスは同じくらいあった。決める、決められないの差」と興梠は言う。この日はFWラファエルシルバとポジションを入れ替わる形でワントップに入った。先制は右CKから。相手DFの後ろから、ジャンプしながら右足を伸ばす技ありのボレー弾。「駆け引きできた。ファーに逃げてからニアに入った。当てるだけだった」。得意のポジションでその嗅覚が生きた。
後半40分に同点ヘッドを決めた遠藤はその3分後、ロングボールをクリアできず、決勝点を許した。「追いつくところまではよかったけど、最後は完全に自分のミス」と猛省した。
手応えをつかんだのは22歳のMF関根。何度も右サイドをドリブルで突破し好機を演出した。「仕掛けていこうと思った中で、裏に抜け出すことはできた」と納得の表情だ。
Jリーグでは8位に低迷している。強豪相手に通用する力があることを証明した一戦。DF槙野は「このタイミングで相手と試合できてよかった。幅と深みのある戦い方ができた」と言う。巻き返しのきっかけはつかんだ。