FC東京が決勝トーナメント出場 MF室屋成がミドルシュート決める
「ルヴァン杯・プレーオフ第2戦、FC東京1-0広島」(26日、味の素スタジアム)
FC東京がホームで広島を相手に1-0で勝利。2戦合計スコアで2-0となり、FC東京が決勝トーナメント進出を決めた。
リーグ中断期間を経て、FC東京は「3-1-4-2」の新布陣を運用。後半19分に右ウイングに入っていたMF室屋成がミドルシュートを決めた。広島は、この試合がクラブOBでもあるスウェーデン出身のヤン・ヨンソン監督の初陣となったが、勝利を飾ることはできなかった。
FC東京の狙いがハマった。中断期間の練習と、ドイツ遠征での実戦機会を得た新システムは「守備では前線から、しっかりとプレスにいくことと、攻撃では後方からのビルドアップで、ピッチを広く使うため」(篠田監督)の意図があったという。高温多湿の環境下のため、終盤にはペースダウンする時間帯もあったが、立ち上がりから積極的にプレッシャーをかけ続けた。
新たな試みについて篠田監督は「まだまだだなというところと、ここは良いなというところが見えた」と手応えを口にしながらも「システムで頭でっかちにならず、選手たちが躍動感を持ってやれるようにやっていきたい」と語った。
引き分け以上で突破が決まるFC東京だったが、逆に先制被弾すると延長戦までもつれる可能性もあった一戦。勝利に大きく近づくゴールを決めた室屋は「とにかくチームが勝てて良かった」と振り返った。
一方の広島は、チームとして長年用いてきた3バックではなく、4バックを採用。守備面で大きな破綻はなかったが、攻撃面では決定的な場面を多く作り出すこともなかった。ヨンソン新監督は「残念ながらカップ戦では次に進めなくなったが、リーグ戦で良くなるようにやっていきたい」。リーグでは17位と苦しい戦いが続いているが「選手たちは元気よく練習をしてくれている。チームは、パフォーマンスの積み重ねで良くなってくるものだと思う。一歩一歩、良くなっていかないといけない」と前を向いていた。