浦和ペトロ監督解任危機 札幌に完封負け…社長&強化本部長は明言避ける
「明治安田生命J1、札幌2-0浦和」(29日、札幌ドーム)
浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督(59)が解任危機に直面した。0-2で敗れた札幌戦後、監督の去就について問われた浦和の淵田社長は「選手は素晴らしかった」とはぐらかし、山道強化本部長は「それはちょっと…」と明言を避けた。
采配が裏目に出た。前半39分に槙野が一発退場。0-1で後半を迎えて、3人を交代させる異例の策を取った。同4分にDF那須が左もも裏の肉離れにより担架で運ばれた。交代枠は使い切っており、残りを9人で戦う異常事態。勝利は遠のいた。
指揮官は「3人代えれば逆転できると思っていた。リスクを負わなければ勝つのは難しい。みなさんは結果論で言うが…」と弁明。「批判があるなら受ける」と覚悟を示した。
4月30日の大宮戦の敗戦以降は3勝1分け8敗。降格圏の新潟、広島にしか勝っていない。事態を好転できないまま、采配にも問題を残した。
現体制の維持を明言してきたフロント陣は試合終了後2時間、スタジアムに残って意見交換した。低迷打破へ、大ナタが振るわれるかもしれない。