浦和・関根がドイツ2部移籍、迷うも先輩の原口が後押し「お前は行きたくないのか」
J1浦和が6日、MF関根貴大(22)がドイツ2部・インゴルシュタットに完全移籍することでクラブ間合意に達したと発表した。関根はドリブル、突破力に優れた攻撃的な選手で、ジュニアユース、ユースからの生え抜き。10日にドイツへ出発しメディカルチェックを受ける。
浦和の公式サイトによると、関根は海外移籍への思いを抱える中、「なかなかオファーをもらえていなかった中で、インゴルシュタットからオファーをいただきました。チーム状況やこのタイミングということもあって悩みましたが、挑戦したいと一番に思いましたし、向こうに行ってさらに成長できることだけを信じて、挑戦したいです」と経緯を語った。
浦和の背番号24の先輩で、ドイツでプレーする原口元気に相談し、後押しを受けたという。「お前は行きたくないのか」という言葉がきっかけになり、「本当に行きたいと思ったので、それが一番大きかったと思います」と振り返った。
チームはペトロビッチ前監督から堀監督に交代し、再出発を切ったばかり。局面を打開する突破力は浦和に欠かせない存在になっているだけに、堀監督からは慰留されたというが、自分の思いに従った。浦和の生え抜き選手として「浦和から世界に行くという道を、後輩たちにもつなげていってほしいと思います」と原口や自分に続く存在が出てくることを願った。
公式サイトには山道守彦強化部長による移籍経緯の説明も掲載されている。条件を含めたレターが届いたのが7月末で、関根本人の思いや、育成部門への刺激になること、移籍金が得られることなども考慮して決断したとした。