MF阿部のPK弾で浦和が初V 新加入DFマウリシオが存在感
「サッカー・スルガ銀行チャンピオンシップ、浦和1-0シャペコエンセ」(15日、埼玉スタジアム2002)
JリーグのYBCルヴァン・カップ王者の浦和が、南米カップの王者のシャペコエンセ(ブラジル)を1-0で破り、初優勝した。浦和は試合終盤に獲得したPKをMF阿部勇樹(35)が決めた。昨年11月の航空機事故で多くの選手らが犠牲となったシャペコエンセはJリーグでプレー経験のあるアポジらが出場した。日本勢の優勝は14年の柏以来で、通算成績は日本勢の6勝4敗。
大きなきっかけになるタイトル奪取だ。浦和は後半49分、PKを阿部が決めた。新加入のDFマウリシオをリベロに据えた守備陣は後半だけで10本のシュートを浴びながら、完封でしのいだ。
DF槙野は「相手をゼロに押さえて勝ち切れたことはプラス」とほおを緩めた。マウリシオの存在に「若いけど経験のある、頼もしい選手が加わった」と収穫を口にした。
デビュー戦でタイトル奪取に貢献。マウリシオは「浦和はテンポが非常に早いし、個々のレベルが高い。こういうチームに加わって、自分も質を上げていきたい」とさらなる上積みを予告した。
一方、シュートはわずか4本。槙野は「もう一度攻撃のバリエーションを増やさないといけない」。取り戻した堅守を自信に、強い浦和をよみがえらせる。