神戸ショック!社長と監督交代 楽天球団社長・立花氏が兼任
J1神戸の新社長に、プロ野球・楽天の球団社長で、神戸の代表取締役副会長を務める立花陽三氏(46)が就任することが16日、分かった。立花氏は楽天球団社長と神戸社長を兼任する見通しで、田中健一社長(48)は9月末に退任する。また、J1で11位と苦戦している神戸は成績不振を理由にネルシーニョ監督(67)の解任を発表。暫定で吉田孝行ヘッドコーチ(40)が指揮を執るが、次期監督候補にはカタール1部、アル・ラーヤンで監督を務める元神戸のミカエル・ラウドルップ氏(53)が浮上した。
ネルシーニョ監督を解任した神戸にさらなる衝撃が走った。昨年8月に就任したばかりの田中社長が9月末に退任し、立花氏が新社長に就任する。立花氏は楽天球団社長と神戸社長を兼任する見通し。楽天グループにおけるスポーツ事業再編人事の一環とされるが、リーグ優勝を掲げながら11位に沈むチームの成績不振も無関係ではないとみられる。
シーズン途中に現場とフロントのトップがほぼ同時期に交代する異例の事態。複数の関係者によると、社長交代は既に選手にも伝えられており、14日にネルシーニョ監督と会談し、解任を告げたのも立花氏だという。
立花氏は慶大時代にラグビー部に在籍。卒業後は外資系証券マンとして、11年にはメリルリンチ日本証券の常務執行役員も務めた。球団オーナーの三木谷浩史氏に誘われ、12年8月に楽天の球団社長に就任すると、的確なマネジメント力で星野仙一監督(当時)を支え、13年には球団史上初の日本一に尽力。現在球団副会長を務める星野氏の信頼も厚い。
15年から神戸の代表取締役副会長も兼任。元ドイツ代表FWポドルスキのJリーグデビュー戦となった7月29日の大宮戦も観戦に訪れていた。
ポドルスキ獲得に尽力した安本卓史常務取締役も9月中に退任する。12試合を残して再浮上を図る神戸が大きく揺れている。