鹿島・金崎、視察のハリル監督にアピール弾 絶大な勝負強さ見せた
「明治安田生命J1、鹿島2-0清水」(19日、カシマサッカースタジアム)
首位の鹿島はFW金崎夢生(28)らが決めて清水に2-0で快勝し、勝ち点を49に伸ばした。C大阪はFW杉本健勇(24)が先制ゴールをマークも、磐田に後半に追い付かれて1-1で引き分けた。浦和は雷のため開始が1時間遅れた一戦で、FC東京を2-1で下した。
豪快で、泥くさいゴールだった。1-0で迎えた後半42分、ペナルティーエリア手前でパスを受けたFW金崎が、右前方へ切れ込んだ。角度のないところからスライディングしながら強引に右足を振り抜く。力強い弾道でボールは左ポストに当たって、ゴール内に跳ねた。
「パスを出そうと思ったけど、タイミングがズレたから自分でいった」。これで得点した試合は公式戦25試合無敗。絶大な勝負強さは、視察した日本代表のハリルホジッチ監督への大きなアピール材料となった。
日本代表候補選手に故障者が続出している状況。センターFWでレギュラー格の大迫(ケルン)も右足首の靭帯を損傷し微妙な状態だ。ハリルホジッチ監督は金崎のゴールの瞬間、ペンを走らせた。その直後、試合終了を待たずに席を立ち、「夢生が点を取って良かった。(C大阪の)杉本も点を取っていますね。彼らのうち、一人が代表に入る可能性が高い。すべて大迫の状況次第ですが」と明言した。
金崎は「調子はいいと思う。(代表に入れば)しっかり絡めると思う。頑張りたい」と胸を張る。24日の代表発表を経て、26日は2位・C大阪との天王山。日本代表FWとして臨む思いだ。