神戸ポルディ不発シュート0本 試合後取材エリア現れず「悪気はなかった」
「明治安田生命J1、神戸0-0横浜M」(20日、ノエビアスタジアム)
吉田新監督の初陣となった神戸が4試合ぶりの勝ち点を手にした。体を張った守備で5試合ぶりに無失点に抑え、何とか連敗こそ止めたが、攻撃面では2戦連続無得点と課題が残った。その象徴が4試合連続無得点のFWポドルスキだ。
シュート0本に終わり、後半36分に途中交代。思うようなプレーができず、チームメートに怒りをぶつける場面ばかりが目立ったが、連係を欠いた原因の一端は、自身の運動量の少なさにある。
前半28分の速攻ではFW渡辺の縦パスにMF小川が抜け出したが、最前線にいたはずのポドルスキは相手ゴール前のスペースに走り込めず駆け足のまま。好機はついえた。
吉田監督は「前線で我慢してくれたし、守備で頑張ってくれた」と評価したが、今後も元ドイツ代表の起用法に頭を悩ませることになりそうだ。
ポドルスキは試合後にJリーグの規定で通過することが義務付けられている取材エリアに現れず、報道陣は一時騒然となった。その後、来日していた家族と合流し、タクシーで帰宅したことが判明。広報を通じて「家族が来てくれてうれしかった。悪気はなかった」とコメントした。ピッチ内外で周囲との意思疎通を欠くポドルスキ。神戸浮上の命運は良くも悪くも背番号10が握っている。