柴崎岳 キラリ!攻撃センス エースナンバー「10」がスペイン1部デビュー
「スペイン1部リーグ、ビルバオ0-0ヘタフェ」(20日、ビルバオ)
サッカーの海外各リーグは20日、各地で行われ、勝てばワールドカップ(W杯)出場が決まるアジア最終予選・オーストラリア戦(31日、埼玉)を控える日本代表候補選手に明暗が分かれた。
スペイン1部ではMF柴崎岳(25)=ヘタフェ=が先発で1部デビュー。日本代表メンバーは24日に発表される。
エースナンバー「10」を背負った柴崎は、2トップの一角で憧れのスペイン1部デビューを果たした。ゴールはなく後半途中に退いたが、本場スペインで認められた攻撃センスを随所に披露した。
序盤はワンタッチで相手守備陣を出し抜く意図のパスを多く繰り出したが、周囲と呼吸が合わなかった。すると受け手と意思疎通してピンポイントで出すパスに切り替え、リズムをつくった。
前半25分、ドリブルで持ち上がって複数のDFを引きつけ、囲まれる直前のタイミングでゴールエリア付近に絶妙なパス。後半にも視野の広さを生かしたサイドチェンジでチャンスの起点になった。
古豪ビルバオを相手に、1部でも十分通用する力を示した。チームは柴崎がW杯予選に向けた日本代表の予備メンバーに入ったことを発表しており、15年10月以来となる代表復帰にも期待がかかる。この日のプレーも招集へのアピールになったはずだ。