主将・長谷部 間に合った!3月以来のリーグ戦復帰「やっていけば膝の調子上がる」
「ドイツ1部リーグ、フライブルク0-0フランクフルト」(20日、フライブルク)
サッカーの海外各リーグは20日、各地で行われ、勝てばワールドカップ(W杯)出場が決まるアジア最終予選・オーストラリア戦(31日、埼玉)を控える日本代表候補選手に明暗が分かれた。ドイツ1部でMF長谷部誠(33)=アイントラハト・フランクフルト=は3月以来のリーグ戦復帰を果たした。日本代表メンバーは24日に発表される。
膝の不安を感じさせない堂々としたプレーだった。長谷部は3バックの中央でフル出場し、開幕戦の無失点に貢献。「ドイツは強く、厳しく戦うリーグ。もっと(試合を)やっていけば膝の調子は上がっていく」と前向きな言葉を口にした。
3月に右膝を手術し、今季の開幕に照準を定めてきた。1週間前のドイツ・カップでは下部リーグのチームを相手にフル出場して公式戦復帰。フライブルク戦はさらに激しい内容の試合をこなし、完全復活への階段をまた一つ上った。
的確にDF陣を統率し、5度のオフサイドを取るなど頭脳的な守りが光った。前半に裏のスペースに抜け出されてゴールネットを揺らされたが、試験導入されたビデオ判定で得点は認められず「あのときは完全にオフサイド。しっかり判定されるのは、非常にいいこと」と冷静に振り返った。
31日にオーストラリア、9月5日にはサウジアラビアとのW杯最終予選がある。出場権を懸けた重要な局面を迎える日本代表にとって、頼れる主将の復調は心強い。