ハリル監督 選手に「サムライになって」 勝てばW杯のオーストラリア戦へ

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が24日、JFAハウスで会見を開き、W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(31日、埼玉スタジアム2002)とサウジアラビア戦(9月5日、ジッダ)へ向けた日本代表メンバー27人を発表した。勝てばW杯出場決定となる大一番へ「選手たちには、この試合でサムライになってもらわなければなりません」と強いメッセージを送った。

 チームの愛称「サムライ・ブルー」に恥じないプレー、そして生きざまを選手に求めた。「我々全員にとって重要な試合です。他の試合とは違う試合です。ただのサッカーの試合ではありません。愛国心や誇り、たくさんのものがこの試合に絡んでくると思います。だから、このチームが好きな人たちはこの試合を勝つために応援してもらいたいと思います」と日本中のサッカーファンへも要求した。

 さらに、「選手たちにはこの試合でサムライになってもらわなければなりません。ゲームに参加する選手にはしっかり、勝利を求めていってもらいたいと思います。スポーツ面だけではなく、文化面、いろんなことが絡んでくる」と国レベルでの戦いになると強調した。

 采配についての自身への批判に対しても「私はこういう状況が好きです」と強気だ。「攻撃されるほど、批判を受けるほど、私はそれに応えるために強くなります」と自らを奮い立たせ、「私はこのチームに個性があると信じていますし、この試合で必要としています」と語った。

 W杯予選ではオーストラリアとは5分け2敗と未勝利。日本代表にはFW本田圭佑、FW大迫勇也、MF香川真司ら、コンディションが万全でない可能性がある選手もいる。それでも、指揮官は「歴史に残る試合をつくりたいと思っています。W杯出場を決める試合、オーストラリアからの(W杯予選)初勝利、そういったものをチャレンジとしてとらえていきたい。恐れないで、我々のホーム埼玉で、素晴らしい雰囲気の中で戦う試合です」と決意を示した。

 日本代表はアジア最終予選で現在首位。2位のサウジアラビアと3位オーストラリアに勝ち点差1をつけている。上位2チームが本大会出場権を得られるため、日本はオーストラリアとの次戦に勝てば6大会連続6度目となるW杯出場権を得る。

 以下、代表メンバー27人。

 ▽GK 川島永嗣(メッス)、東口順昭(G大阪)、中村航輔(柏)

 ▽DF 長友佑都(インテル・ミラノ)、槙野智章(浦和)、酒井高徳(ハンブルガーSV)、酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サウサンプトン)、昌子源(鹿島)、植田直通(鹿島)、三浦弦太(G大阪)

 ▽MF 長谷部誠(E・フランクフルト)、山口蛍(C大阪)、井手口陽介(G大阪)、高萩洋次郎(FC東京)、小林祐希(ヘーレンフェーン)、柴崎岳(ヘタフェ)、香川真司(ドルトムント)

 ▽FW 浅野拓磨(シュツットガルト)、久保裕也(ヘント)、本田圭佑(パチューカ)、乾貴士(エイバル)、武藤嘉紀(マインツ)、原口元気(ヘルタ)、岡崎慎司(レスター)、杉本健勇(C大阪)、大迫勇也(ケルン)

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