「Ｗ杯アジア最終予選、日本２－０オーストラリア」（３１日、埼玉スタジアム２００２）

　アジア最終予選で最も活躍した選手を選ぶ「デイリースポーツ選定ＭＶＰ」には、全試合フル出場で守備陣を支えたＤＦ吉田麻也（２９）＝サウサンプトン＝を選出した。

　ＤＦの要として吉田が完封勝利に貢献した。前半３８分にはＭＦレッキーのシュートに体を投げ出し、弾いたボールはポストを直撃。失点を防ぐプレーも見せた。「相手にやりたいサッカーをやらせなかった。若い選手が結果を出したのも日本にとってプラス」と胸を張った。

　メンバーが入れ替わる中、唯一の予選フルタイム出場を果たして貢献した。「最初（昨年９月６日のタイ戦）にイエローをもらったけど、よく粘ったと思う」と笑った。

　視線はロシアに向いていた。「このシーズンの出場時間が大事になる。おのおのが各クラブでポジションを確保して、いい状態で臨むことが大事」。代表選手それぞれが所属クラブでレギュラーを確保することを求めた。

　「前回はあっけなく終わった。ブラジルでは悔しさしか残らなかった」と前回大会を振り返る。「ロシアでいい結果を残して、日本サッカー界の歴史を塗り替えたい」。野心を持ってロシアに行く。