親善試合・ハイチ戦（１０日・日産ス）に臨むサッカー日本代表は８日、試合会場で冒頭１５分間をのぞく非公開練習で調整を行った。戦術練習では、６日のニュージーランド戦から先発メンバー９人を変更した布陣をテスト。途中交代での出場者も含めれば“総入れ替え”となる可能性もある。また、先発が濃厚なＦＷ乾貴士（２９）＝エイバル＝は、左サイドからのチャンスメークを誓った。

　そのスピードと技術で、ＦＷ乾がファンを魅了する。先発濃厚な舞台。「面白くなくやってもファンは喜ばないですし、みんなが楽しまないと面白くない。楽しみながらやりたいです」とテーマを掲げた。

　ニュージーランド戦はスーパーサブとして流れを変えて２点目の起点となった。それでも「相手がバテていたから、自分自身評価はしていない」。自らに真価を問う先発。「決定機をもっと作り出すことを考えた方がいい」と得点機演出に主眼を置いた。

　視線はＷ杯本大会に向いている。「個人よりチームでどう崩すか、どう守るか。そっちの方が大事になってくる」。残り６カ月で連係プレー習熟の必要性を説く。まずはハイチ戦をその足がかりにする。