国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）の１６～１７年シーズンの表彰式が２３日、ロンドンで行われ、男子最優秀選手にレアル・マドリード（スペイン）の欧州チャンピオンズリーグ２連覇と、５季ぶりの国内リーグ優勝に貢献したポルトガル代表ＦＷクリスティアノ・ロナウド（３２）が選ばれた。各代表の監督や選手、専門記者、ファンによる投票で４３・１６％の支持を集めた。１月に行われた前回に続く５度目の受賞でアルゼンチン代表ＦＷリオネル・メッシ（バルセロナ）に並び最多。

　アルゼンチンの英雄マラドーナ氏が名前を読み上げると、Ｃ・ロナウドは喜びをかみしめるように壇上に向かった。５度目の受賞に「歴史的で、サッカー人生で最も美しい瞬間だ」と感慨にふけった。

　国内リーグでは５季ぶりの覇権奪回をけん引。欧州ＣＬでは史上初の２連覇を達成し、１２得点で５大会連続得点王となった。２位メッシの２倍以上の票を集め、３位のパリ・サンジェルマン（フランス）のブラジル代表ＦＷネイマールも大きく引き離した。文句なしの受賞だった。

　受賞回数でメッシに並んだ。「同時期に生まれただけ。彼と争っているわけじゃない」と言うが、最近１０季の最優秀選手はこの２人で独占。「この賞は、７度は取りたい。ラッキーナンバーだから」と、自らの代名詞である背番号と同じ回数まで伸ばそうと意気込んだ。

　次の目標を問われると「代表でもクラブでも活躍したい。まずクラブＷ杯があるし、全てのトロフィーを取りたい」と豪語。３２歳になったスーパースターの黄金期はまだまだ続きそうだ。