W杯ロシア大会組み合わせ抽選「ポット分け」「地域性重視」から「ランク重視」へ
16日に発表された国際サッカー連盟(FIFA)のランキングで、日本は前回発表よりも四つ順位を落として44位になった。12月1日に行われるW杯ロシア大会の組み合わせ抽選では、今回のランキングによって出場権獲得チームが格付けされる。W杯の組み合わせ抽選方式を解説する。
10月のランキングは、W杯ロシア大会組み合わせ抽選の「ポット分け」に適用される。出場国のランキング順で上位1~7番目と開催国ロシアが第1ポット、8~15番目が第2ポット、16~23番目が第3ポット、24~31番目が第4ポットに割り振られ、そこから抽選で各ポット1チームを8つのグループに振り分ける。前回大会までは開催国とランク上位7チームが入る第1ポット以外は「地域性重視」でポットの割り振りが行われていたが、今回は「ランク重視」に規定が変更された。
現時点で出場32チームのうち23チームが決定。44位の日本は、11月の欧州、大陸間プレーオフの結果次第で第3ポット入りの可能性が残っているが、条件が厳しく望みは薄い。第4ポットならランクが上の3チームと1次リーグで対戦。第3ポットならランクが上の2チームと下の1チームと対戦。その差は大きい。
10月の親善試合2試合に臨んだ日本代表のハリルホジッチ監督は、ランクを強く意識していた。勝利した6日のニュージーランド戦後、「監督もランキングのことをこだわっている。抽選で影響するので」とその思いを明かしたのは、DF長友だ。10日のハイチ戦は3-3で引き分け。もし勝っていれば、同じくW杯出場組のナイジェリアなどを上回り、今回のランクは41位。第3ポット入りの可能性が膨らんでいた。
6月の親善試合、77位シリアと1-1で引き分けた一戦も勝てていれば、今回のランクで30位台半ばが望めた。ハリルJAPANにとっては悔やまれる2試合となるかもしれない。