ハリル監督 香川も外した! 本田、岡崎に続きビッグ3落選
日本サッカー協会は10月31日、親善試合・ブラジル戦(10日・リール=フランス)、同ベルギー戦(14日・ブルージュ=ベルギー)に臨む日本代表メンバー25人を発表した。10月の親善試合で招集されなかったFW本田圭佑(31)=パチューカ、岡崎慎司(31)=レスター=に加え、MF香川真司(28)=ドルトムント=も外れた。“ビッグ3”がそろって落選するのは国内組限定の試合を除くと、2010年W杯南アフリカ大会以降初めて。MF長沢和輝(25)=浦和=が初招集、MF森岡亮太(26)=ワースランドベベレン=が2014年以来の復帰を果たした。
新時代の幕開けか。ハリルホジッチ監督が「世界の2強国」と語るブラジル、ベルギーとの腕試しメンバーに、長く代表をけん引してきた“ビッグ3”の名前はなかった。
指揮官の評価は厳格だった。10月の親善試合では新戦力発掘という名目で本田、岡崎の招集は見送られたが、今回のメンバーに関しては「他の選手を選んだということ。それはテストするため」ときっぱり。「前回(本田と岡崎は9月の代表活動)の合宿で評価をしなかった。他の選手よりも良いパフォーマンスを出し続ければ、ここに呼ぶ」と話した。
16強に進出した10年W杯以降、本田と岡崎、香川がそろって落選するのは欧州組を招集しなかった東アジア杯などを除けば初めて。指揮官は、本田らとディスカッションをしたことを明かした一方で「各自が戦ってA代表の席を勝ち取らないといけない。パフォーマンスが良ければ、名前がどうであれ関係ない」と突き放した。
新戦力として期待がかかるのが、14年11月以来の招集となる森岡だ。ベルギー1部で6得点7アシストのMFに「彼の話をかなり聞く。それもポジティブな話。得点力に対して期待できる」と賛辞を贈る。初招集の長沢についても「(決勝進出の)ACLで良かった。A代表に定着するかは彼次第」と話した。
立ち向かうは、世界屈指の強豪国。「何も失うものはない。私のチームは負けるような準備をしていない。スポーツにはすべての可能性がある」。ロシアW杯でも同組となる可能性がある2強国に、底力を見せられるか。