ハリル監督「感無量」の“凱旋” 自宅のあるリールで10日ブラジル戦「最高の力を」

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が3日、自宅があるフランスのリールで国際親善試合のブラジル戦(10日・リール)に向けて会見した。主に地元メディアを対象とし、終始柔和な表情で「ここに立つことができて感無量な気分。それに恥じないように、ブラジル戦では最高の力を見せたい」と意気込んだ。

 日本サッカーの問題点を厳しく指摘し続けるおなじみの表情ではなかった。今でも自宅を構える地元リールでの会見。最強カナリア軍団との試合を前に、多くの地元メディアに迎えられたハリルホジッチ監督の表情は穏やかだった。

 「私の自宅のあるリールに戻って来られて誇りに思う。ここに立てて感無量。この地で日本代表の監督として、大きな試合ができることを光栄に思っている」。そう語ると、万感の思いで胸を押さえた。

 日本国内での会見では厳しい口調も目立つ。もっとも、地元メディアに対しては「日本人選手と一緒に仕事ができることは誇り。サッカーに関しては(プロ化されて)30年ほどと歴史は浅いが、上下関係もしっかりしている。『もっとマラン(フランス語でマリーシア、ずる賢さ)になれ!!』とは話しているが、規律の面も素晴らしい」と、自らの仕事環境を説明した。

 多くの思い出が詰まったリールでは、今でも人とすれ違う時に『メルシー(ありがとう)、バヒド』と声をかけられるという。相手は、国際Aマッチでは9敗2分けと勝ったことがないブラジル。「かなり難しくなるが、試合前から負けるという言葉を話すのは大嫌い。最善を尽くし、最高の力を見せる」。この地で新たな伝説を作る。

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