鹿島は連覇へ一丸!ベンチ外メンバーも異例の帯同 集大成へ…勝って決める

 「明治安田生命J1、磐田-鹿島」(2日、ヤマハスタジアム)

 J1最終節は2日午後2時、各地で一斉にキックオフ。2年連続9度目の優勝が懸かる首位鹿島は敵地で磐田と、逆転での初戴冠を狙う2位川崎はホームで大宮と対戦する。鹿島は1日、鹿嶋市内で最終調整。大岩剛監督(45)は清水商時代に同級生だった盟友・名波浩監督(45)率いる磐田を倒し、優勝を決める勝利を記す。川崎は川崎市内で約1時間、軽めの調整で終えた。

 「優勝」の二文字は、あえて封印した。選んだ言葉は“集大成”だった。練習前のミーティング。大岩監督は、こう声をかけた。

 「いいときも悪い時もこのメンバー、スタッフで乗り越えてきた。その集大成がきょうであり、あした。いつも通り、チーム全員で勝つためにいい準備をしていこう」

 勝てば優勝が決まる。ただ、常に勝つことを目標に、全員で練習を積み重ねて今がある。大一番を前にしても、やることは変わらなかった。「その言葉(優勝)は選手からも自分からも言っていない。いつも通り勝つための準備、分析をやってきた」とこれまで同様に臨む思いだ。

 最後の最後に難しい相手が立ちはだかる。磐田とは大岩監督就任前の4月22日にホームで対戦、0-3と完敗した。磐田を率いる名波監督とは清水商時代の同級生。02年にはともに磐田でプレーし、年間王者に輝いた盟友でもある。

 「(名波)ヒロシが監督で俺が監督でというのはなかなかないこと」と苦笑い。「(名波監督の)性格が表れているのが磐田だと思う。彼の性格を全て含めて、名波の磐田を、冷静に分析をしているつもり」。今後何度も繰り広げられるであろう盟友対決。その第1戦へ心静かに向かう。

 午前中の練習を繰り上げ、通常は鹿島に残るベンチ外メンバーも敵地に向かった。「いつも言っているが、先発メンバー、ベンチのメンバー、ベンチから外れているメンバーも含めて全員で戦う、最後の1試合になる。そういう気持ちが見える試合になるといい」。1年の集大成。栄冠は全員で分かちあう。

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