32歳・山本、歴代5番目年長デビューへ 車屋負傷でチャンス到来
「サッカー・東アジアE-1選手権、日本-中国」(12日、味の素スタジアム)
代表オールドルーキーに初出場の可能性が大きく膨らんだ。日本代表は10日、東京都内で調整。9日の東アジアE-1選手権・北朝鮮戦に左サイドバックで先発出場した車屋紳太郎(25)=川崎=が右太ももを痛め、この日は別メニュー調整。前夜控えに回ったサイドバックは山本脩斗(32)=鹿島=と初瀬亮(20)=G大阪=の2人。ともに左右をこなすが、左を本職とする山本に史上5番目となる年長デビューのチャンスが到来した。
刻一刻と迫る代表デビューの日。出場すれば歴代5番目、Jリーグ発足以降は2番目の年長代表初出場。山本は「コンディションはいいです。準備はしっかりしている」。その日に向けて、万全の状態を強調した。
招集初戦の北朝鮮戦はベンチで戦況を見つめた。「どんな試合も難しくなるかな」というのが最初の感想。「もうちょっとコミュニケーションの部分は合わせる必要はあると感じました。時間は短いですけど、すりあわせていかないと」と感じた課題を口にした。
日本代表を「目標としていた場所」と目を輝かせる。32歳。決して若くない年齢で巡ってきたチャンス。
「経験を重ねた部分が若いころより上がっていると思う。体力的にも落ちていない。今までで一番納得できているプレーが多い。こういうところでプレーして、持ち味を出せたらいい」
現在の自分自身に自信を持つ。代表デビューへ機は熟した。
ハリルホジッチ監督からは、空中戦の強さを評価されるオールドルーキー。「中国は前の選手も後ろの選手も高さがある。セットプレーのところでも自信を持っているのをACLで感じた。そういうところの準備も必要になってくる」。夢のW杯へ。アジアの制空権を支配する。