なでしこジャパン優勝ならず…北朝鮮が3連覇 高倉監督「前で点取らないと」

 後半、先制を許し肩を落とす阪口(左)と三宅。奥は重なり合って喜ぶ北朝鮮イレブン
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 「サッカー女子・東アジアE-1選手権、日本0-2北朝鮮」(15日、フクダ電子アリーナ)

 なでしこジャパンは北朝鮮に0-2で敗れ、3大会ぶりの優勝を逃した。2連勝同士のガチンコ対決。得失点で下回る日本の優勝条件は唯一、勝利だったが後半の2失点で屈した。

 後半20分、日本は左サイドをえぐられクロスを入れられると、はね返したボールを拾った北朝鮮が再攻撃。キム・ユンミがゴール正面やや左のエリア手前から左足を振り抜き、豪快にゴール右隅に決めた。今大会4得点目だった。

 さらに、同37分には日本の右サイドからクロスを入れられ、中央でキム・ユンミが収めきれず流れたボールをリ・ヒャンシムに蹴り込まれた。

 試合終盤、反撃に出たなでしこジャパンだったが、シュート目前で北朝鮮守備陣に阻まれるケースが続いた。体格差、リーチの差、スピードの差などが露呈した。

 試合後、高倉麻子監督は「入り(序盤)は、よくボールも動いていましたし、今までの試合の中だと、自分たちの狙いがグラウンドで表現できたゲームになったんですけど…。シュートまでいけない中で、後半少し点をとりにいく中でバランスが崩れて失点してしまったかなという感じですね」と敗戦を分析した。

 成長できた点を問われると、「真剣勝負の中で、90分戦う中でのゲームの流れで、自分のプレーの判断のところでゲームが随分変わってくるのも実感できたと思います」と語った。ただ、それ以上に「前で点をとらないと勝負には勝てない。攻守ともに、成長中ではありますけど、うまさであるのか、強さであるのか、速さであるのかというところを突き詰めていかないと中途半端なチームとなってしまう。まだまだ足りないということを受け止めて、みんなでしっかり取り組んでいきたいなと思います」と来年4月にヨルダンで開催されるフランスW杯予選を兼ねた女子アジアカップへ、危機感をにじませた。

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