R・マドリードがバルサに並ぶV3 Cロナが“世界一のFK”で連覇導いた
「クラブW杯・決勝、レアル・マドリード1-0グレミオ」(16日、アブダビ)
欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)が南米代表のグレミオ(ブラジル)を1-0で下し、大会初の2連覇でバルセロナ(スペイン)と並ぶ最多の3度目の優勝を果たした。後半8分にポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナウドがFKで決勝点。2試合連続ゴールで大会通算7得点として最多記録を更新した。チームは優勝賞金500万ドル(約5億7千万円)を獲得し、MFルカ・モドリッチ(32)が初の大会最優秀選手に輝いた。
1-0というスコア以上に力の差が際立った。レアル・マドリードは南米王者にシュートを1本しか打たせず、90分を通して試合を支配。ジダン監督は「素晴らしい内容で再びこのタイトルを取れたことがうれしい」と、世界一の称号を守ったチームを称賛した。
開始直後のワンプレーで火がついた。C・ロナウドが右ふくらはぎにスパイクの跡が残るほどの激しいタックルを受けて倒された。それでも「自分の仕事はプレーで人々を喜ばせること」と立ち上がり、攻撃を引っ張った。
そして後半8分。自ら倒されて得たFKを直接狙うと、ボールは壁の間を通ってゴールに吸い込まれた。昨年のJ1鹿島と戦った決勝のハットトリックに続き、優勝を引き寄せたエースは「トロフィーが何よりも好きだから、勝ち続けるためにプレーしている」と誇った。
国内リーグで現在4位と振るわず、今大会も準決勝で格下に苦戦した。それでもタイトルの懸かった舞台での戦い方は全員が熟知する。サイドバックが上がればモドリッチらMFがカバーし、相手にカウンターの機会すら与えなかった。
4年間で3度目の栄冠。ジダン監督は「黄金時代かどうかは分からないが、このまま続けたい」とさらなる高みを見据えた。