日テレ3大会ぶりV 田中美南2冠導く「成長を感じる」
「皇后杯、日テレ3-0ノジマステラ神奈川相模原」(24日、ヤンマースタジアム長居)
なでしこリーグ勢による決勝が行われ、日テレがノジマステラ神奈川相模原に3-0で快勝し、3大会ぶりに最多回数を更新する12度目の優勝を成し遂げた。リーグ制覇に続く2冠を達成した。日テレはリーグ得点王のFW田中美南(23)が試合序盤の先制ゴールを含む2得点の活躍を見せた。
大一番でエースが2点をたたき出し、日テレを頂点に導いた。進境著しい田中は今季のなでしこリーグは15ゴール、皇后杯は7ゴールで、いずれも得点王に輝く大活躍。2冠の立役者は「最高です」と白い歯を見せ、歓喜に浸った。
開始6分。右足ループシュートでネットを揺らすと、2-0の後半29分には鋭い走り込みでパスを引き出し、左足の正確なシュートで試合を決定づけた。日本代表には18歳でデビューしたが、当時はスピードに頼ったプレーが多く定着できなかった。出番を増やしたのは今年。力強さや迫力を備え、東京五輪では攻撃の中核として期待される存在だ。
飛躍の一年を最高の形で締めくくり「結果でチームを助けられるようになった。成長を感じる」と充実の表情でうなずいた。