日本代表MF井手口、世界を本気にさせる!急成長21歳夢舞台渇望

スタジアムを背にポーズをとるG大阪・井手口(撮影・佐藤厚)
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 昨年8月のW杯アジア最終予選オーストラリア戦で値千金のゴールを決め、今冬にイングランド2部リーズへの完全移籍が合意に達した日本代表MF井手口陽介(21)=G大阪=は、出場すれば自身初となるW杯への意気込みを語った。

 -昨年は代表デビューを果たすなど、今までとは違った1年だった。

 「難しさはあまり感じなかったが、代表での経験や刺激をもっとガンバに帰って出せればよかった。代表で(試合に)出させてもらって、自信を持ってプレーできるようになった。プレーで引っ張って勝たせる選手になりたかったですが、なかなかそれを体現できなくて、もどかしい気持ちの方が大きかった」

 -W杯最終予選オーストラリア戦でゴールを決めるなど、代表では大きな成果を出した。

 「結果を出せたのは良かったですけど、コンスタントにアシストやゴールという結果を出し続けられれば」

 -代表に選ばれた当初、W杯は考えてないと言っていた。自分の中でロシアW杯はどの程度見えてきた。

 「いや、あんまり(笑)。まだまだですね」

 -W杯に行きたい思いはもちろんある。

 「行きたいけれど(自分が)このままではダメ。(昨年11月のブラジル、ベルギー戦で)世界のトップと試合をして、やはり個人の差というのはめちゃめちゃ感じた。このままではサッカー選手として絶対にあかん。もっともっと成長して、ああいう選手に食らい付いていけるようにならないといけない」

 -成長するためには何をすればばいい。

 「例えば少しでもチームをステップアップして、毎日外国人の選手と対峙(たいじ)するというのは一番成長するんじゃないかと思う。想像ですけど(笑)」

 -代表で海外組の選手に話を聞いたりして考え方が変わったのか。

 「話もそうですが、(海外組は)練習中からバチバチやっている。試合前のゲームでも激しくやるし、プレースピードも全然違う。毎日(クラブで)ああいう練習をしてるからそれが普通なんだと思うと、いいな…というとおかしいですけど、すごくうらやましい」

 -Jリーグでは物足りなくなった。

 「そんなことはないが、違うプレースタイルだったりが、絶対たくさんあると思うので肌で実感したいというのはある」

 -外国人と対戦すると楽しくなる。

 「絶対に負けたくないという気持ちが出てくる。相手も激しかったりすると余計に楽しくなってくる」

 -代表でもコンスタントに試合に出始めた。代表での自分の位置付けは。

 「もっと自分が結果を出して、絶対的なスタメンの人たちを脅かしていけるような存在になっていきたい」

 -まだ絶対的なスタメンと思っていない。

 「思ってないです」

 -誰が絶対的なスタメンだと思う

 「ハセさん(長谷部)や(山口)蛍君だったり」

 -2人のすごいところは。

 「ハセさんは立っているだけで存在感があるというか、チームを鼓舞するような役割をしていて、自分にはないものを持っている。蛍君はすごく頼りになる。試合になったらすごく声も出すし、守備では(ボールの)奪い方や寄せ方を間近で見ていると勉強になる」

 -将来的に長谷部のような存在になっていきたいか。

 「タイプが全然違うので、全く想像できないですね(笑)」

 -理想の自分像は。

 「守備ですごく貢献するけど点も取るというボランチ像は持っています」

 -W杯の存在を知ったのは。

 「小学校低学年くらいの時だった。日韓W杯でロナウド(ブラジル代表FW)とかを少しニュースで見たくらい。ゴールシーンや髪形は覚えている」

 -W杯までに伸ばしたいところ、課題は。

 「(ハリルホジッチ)監督からは対峙した人と離れるなとか、もっとプレッシャーに行ってボールを奪えと要求される。マッチアップする選手に自由を与えない選手にならなければいけない」

 -18年はどういう年にしたい。

 「あまり先を見すぎず、一つ一つやっていければ、またあっという間に1年が終わるんじゃないかな」

 -W杯で経験したいことは。

 「W杯に行けるなら、世界のトップ選手とガチンコで勝負するので、彼らが本気になった時に、どれだけできるのかというのは知りたい」

 -本気にさせたいか。

 「本気にさせてみたいですね」

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