前橋育英・飯島、終了寸前にこぼれ球蹴り込み5点目「点を決めるのがエース」

 「全国高校サッカー選手権・3回戦、1前橋育英-0富山第一」(3日、フクダ電子アリーナ)

 3回戦8試合が行われ、前回大会準優勝の前橋育英(群馬)が富山第一(富山)を下し8強入りした。

 最後の最後に、前橋育英の点取り屋にボールが来た。0-0で迎えた後半、3分のロスタイムが残り30秒を迎えたころだ。遠めからMF塩沢がシュート体勢に入った。FW飯島陸(3年)は「こぼれ球を狙おう」とゴール前へ。相手DFに当たって足元に流れてきたボールを逃さない。右足で蹴り込んでゴールネットを揺らすと、一目散に応援団へと駆け寄った。

 2回戦・初芝橋本戦の4得点に続く2戦連発で今大会5得点目。山田耕介監督(58)が「あの場所にいるのがすごい」と褒めた位置取りで、殊勲の決勝弾をたたき込んだ。「こういう(緊迫した)試合で点を決めるのがエースだと思う。苦しい試合でも決めてやると思っていた」と背番号10は会心の笑顔を見せた。

 前回大会の決勝は青森山田に0-5で大敗した。「自分も出ていて、悔しかった」。頂点まであと3勝。166センチの小さなエースは、悲願の初Vまでゴールを積み上げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス