上田西が長野県勢初の4強 雪のハンディ乗り越え快進撃

 「全国高校サッカー選手権・準々決勝、上田西3-2明秀日立」(5日、駒沢陸上競技場)

 上田西(長野)は明秀学園日立(茨城)を3-2で破り、長野県勢として初のベスト4入り。6日の準決勝で前回準優勝の前橋育英(群馬)と対戦する。全国高校総体覇者の流通経大柏(千葉)は長崎総合科学大付(長崎)に3-0で快勝して3大会ぶり、矢板中央は8大会ぶりに4強に駒を進めた。

 長野県のサッカー史を塗り替えた。逆転勝利を飾った上田西が、県勢初のベスト4進出。同点PKを決めたDF大久保龍成主将(3年)は「うれしいし、埼玉スタジアムという素晴らしい場所でできる。長野代表がここまでできると誰も思わなかったんじゃないですか」と声を弾ませた。

 冬を迎えると、必ず雪に悩まされた。グラウンドが使用できない時季は、近隣の神社にある120段の階段を駆け上がるなどフィジカルを鍛え上げた。「ボールは自主練、朝練で使うくらい」(同主将)。ハンディを乗り越えての快進撃だ。

 準決勝で対戦する前橋育英とは、今季練習試合で3回対戦。相手は主力ではなく、Bチームでの編成だったが、白尾秀人監督は「全部負け。2-3、0-2、0-1」とスコアをそらんじてみせた。

 大久保主将は「練習試合でもAチームと1回もやらせてもらえない。悔しい気持ち。リベンジできれば」。大舞台で3試合分の借りをまとめて返す思い。そして、長野のサッカー史にまた新たな1ページを加えてみせる。

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