徳島、今年こそJ1昇格 元U17スペイン代表MFシシーニョ獲得

 J2徳島ヴォルティスが2018年シーズンのスタートを切った。昨季は7位に終わり、勝ち点1差でJ1昇格プレーオフ進出(6位以内)を逃すという悔しさを味わった。11人の新加入選手を迎えたチームは11日に始動。J1昇格を目標に、2月25日の開幕・岡山戦に向けてトレーニングを積み重ねる。

 12日に鳴門市の大麻比古神社で行われた必勝祈願祭。選手、スタッフら総勢72人が1年間の無事と活躍を祈ったあと、昨季主将としてチームを引っ張ったMF岩尾憲(29)が厳しい表情でチームの思いを代弁した。

 「あの日で止まったままの時間を動かすために、これから厳しい毎日が始まる。足りなかった勝ち点1を大きな差と受け止めて、全力を尽くしたい」

 悔しすぎる結果に終わった昨シーズン。引き分け以上でJ1昇格プレーオフ進出が決まる11月19日の最終節で、徳島は東京Vに1-2で敗れた。終了直前に勝ち越し点を献上。勝ち点1が足りず7位に転落し、昇格の夢は砕け散った。

 失意の敗戦のあと、オフには例年同様に移籍のニュースが相次いだ。昨季23ゴールで得点ランク2位に入ったFW渡とサイドで奮闘したMF馬渡がJ1広島へ。10番を背負ったMF大崎も山口に戦いの場を移した。

 一方、徳島にも楽しみな11人の新加入選手がやってきた。

 最大の注目は、岐阜から加入したスペイン人MFシシーニョ(31)だ。身長168センチの小柄なテクニシャンは、10代のころから世代別のスペイン代表として活躍。03年にはセスク・ファブレガス(チェルシー)やダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)らとともにU-17世界選手権で準優勝を経験している。

 昨季は岐阜で39試合に出場。徳島でも司令塔として期待がかかるシシーニョは、11日に行われた新加入選手会見で「複数のポジションでプレーできるのが自分の強み。徳島のスタイルにはすぐに対応できると思う」と自信をにじませた。

 ゴールゲッターとして期待されるのがJ1G大阪から期限付き移籍のFW呉屋大翔(24)。関学大時代に3年連続で得点王に輝いた逸材は「徳島はJ2の中でも非常に魅力のあるサッカーをしている。自分のいいところを出しながら、J1昇格に貢献したい」と決意を口にした。

 チームは15日に高知での1次キャンプをスタート。23日から2月3日まで宮崎で2次キャンプを行い、戦術を磨き上げる。

 開幕戦は2月25日、ホームで岡山との対戦に決まった。「我々には達成したい目標がある。それを実現できるように、チーム力を高めていきたい」と、就任2年目を迎えたリカルド・ロドリゲス監督(43)。昨季最終戦の悔しさを原動力に、ヴォルティスが力強く前進を開始した。

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