ヘルタ原口独2部へ期限付き移籍 宇佐美ら所属のデュッセルドルフ
サッカー日本代表FW原口元気(26)がドイツ1部リーグのヘルタから同2部のデュッセルドルフへ今季終了までの期限付きで移籍することが決まり、23日に両クラブから発表された。背番号は25。
2014年夏にJ1浦和からヘルタ入りした原口は昨季まで主力を担っていたが、今季は出場機会が減っていた。原口はデュッセルドルフの公式サイトで「できるだけ早くチームに慣れ、クラブに貢献したい」と意気込みを述べた。
デュッセルドルフは1部昇格に向けてリーグ戦で首位に立ち、元日本代表FW宇佐美貴史らが所属している。当初は今季いっぱいだった原口とヘルタとの契約の延長も決まった。ドイツ専門誌キッカーによると、来季終了まで1年延ばした。
W杯イヤーとなった1月1日、日本からベルリンに戻った原口は「俺はどこに行くんだろうな」とつぶやいた。昨季までと違ってヘルタでは厳しい立場にあり、W杯を見据え新天地を求めることは現実的な選択肢だった。
昨夏にもヘルタからの契約延長の申し出を断り、移籍を模索した。結局はヘルタに残ったが、待っていたのはリーグ戦で先発がわずか2試合と「構想外」の扱いだった。
守備での献身性や豊富な運動量は、ドイツでも通用することを既に証明している。「W杯のために決断したい。試合に出ることが一番」と意志の固かった原口は2部行きをためらわず、期限付き移籍という形で着地点を見いだした。初のW杯代表入りを目指すアタッカーは、シーズン後半で巻き返しを期す。