神戸ポドルスキ、劇弾ドロー演出 ピッチ内外で主将の責任感…自腹で決起集会も

 試合終了後、相手選手に握手を求めるポドルスキ(左から2人目)
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 「明治安田生命J1、鳥栖1-1神戸」(23日、ベストアメニティスタジアム)

 明治安田生命JリーグはJ1で26年目のシーズンが始まり、神戸は鳥栖と1-1で引き分けた。史上初の平日開幕となった一戦。後半42分、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(30)が起点となり、FWハーフナー・マイク(30)の同点弾を演出した。鳥栖はFW田川亨介(19)が前半3分にPKを沈め、2018年のJリーグ1号を決めた。今季から新規ファン開拓などを目的として本格実施される金曜日のナイター開催で、他の試合に先駆けて1試合だけが行われた。

 神戸の今季初ゴールは背番号10の左足が起点となった。0-1の後半42分、ポドルスキからの浮き球パスを新加入の188センチFWウェリントンが競り合い、こぼれ球をハーフナーが左足で同点のゴールネットを揺らした。

 伝統だった堅守速攻からポゼッション型へのスタイル転換を目指す今季だが、開始3分にPKで失点すると、序盤はボールを保持できず劣勢にさらされた。トップ下で先発したポドルスキも中盤の底に下がって組み立てに参加。昨季同様の姿は相手の脅威とならなかったが「後半に向けて攻撃的サッカーのベースが出せた」と自身は手応えを得ていた。後半に入り、ポドルスキが前線近くでプレーすることでチームに流動性が生まれ、鳥栖を一方的に押し込んだ。

 神戸で2シーズン目を迎えた今季は主将に就任した。ピッチ内外でチームに溶け込もうと心を砕いている。18日には選手、監督やコーチ陣が参加する“決起集会”を主催。費用は全額ポドルスキが負担した。クラブハウス内には2000ユーロ(約26万円)ほどの高級コーヒーメーカーも贈ったという。

 5月に25周年を迎えるJリーグは初の平日開幕を実施。金曜の夜に1万9633人が駆け付けた。敵地での勝ち点1に「2ポイント足りない。試合は支配できていた」とポドルスキは不満顔で振り返った。アジア・チャンピオンズリーグ出場権獲得を目標に掲げる今季。高みを見据え「経験を生かし、チームと一緒に成長したい。何も残さないために来たんじゃない」と力強く結んだ。

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