J2徳島、大杉漣さんに白星届けられず 喪章つけてプレーも、ゴール割れず
「明治安田生命J2、徳島0-1岡山」(26日、鳴門大塚ポカリスエットスタジアム)
徳島は開幕戦を白星で飾ることはできなかった。
熱心な徳島サポーターだった地元出身の俳優・大杉漣さん(享年66)が21日に急逝。イレブンはこの日、左腕に喪章をつけて戦った。しかし、前半27分にFKから失点。後半は攻勢に転じたものの、ゴールを奪えなかった。
この日はスタジアム入り口近くに記帳所が設けられ、多くのサポーターが大杉さんの遺影の前で手を合わせた。キックオフ直前には黙とうが捧げられ、大杉さんが生前にクラブに送った「人生のなかで好きなものと出会う サッカーもそのひとつです そんなステキな一喜一憂を 全身で味わうつもりです!!」というメッセージも大型ビジョンで紹介された。
「大杉さんが見てくださっていると思ってプレーした」とMF岩尾憲主将(29)。勝利を届けることができず、「きょうの試合では大杉さんは納得していないと思う。次は結果を出したい」と次節・熊本戦での必勝を誓った。