中村憲剛、快幕ヘッド 川崎連覇へ3発好発進
「明治安田生命J1、磐田0-3川崎」(25日、エコパスタジアム)
昨季覇者の川崎は、敵地で磐田に3-0で快勝した。前半24分にMF中村憲剛(37)がヘディングで先制点を挙げると、同43、45分に加点。連覇に向けて好発進した。昨季の天皇杯全日本選手権、YBCルヴァン・カップ優勝のC大阪は横浜Mと1-1で、昨季2位の鹿島は清水と0-0でそれぞれ引き分けた。
大きな先制点だった。前半24分、中盤でMFエドゥアルドネットがボールを持った瞬間、中村は疾風のように駆けた。そのままヘディングでゴールネットを揺らした。2年連続の開幕弾。今季のゴールパフォーマンス、芸人のバイク川崎バイクのネタをもじった“BKB”で雄たけびを上げた。
中村が「ゴールとなると、5~6年前になるんじゃないかな。あんまりヘディングシュートしないんで」と振り返る、珍しい頭での一撃。「(磐田GK)カミンスキー選手も、予想していなかったんじゃないかな」と笑った。前半43分にDF谷口、同45分にはDFエドゥアルドのゴールを演出。勝負を決めた。
リーグ王者として迎えた今季、富士ゼロックス・スーパー杯とアジア・チャンピオンズリーグを合わせて公式戦3戦未勝利で開幕を迎えた。全試合で先制されていただけに「先に取れたのは大きかった」と語った。司令塔の躍動に、鬼木監督も「最後まで走る姿勢はチームを引っ張ってくれる」とたたえた。
「去年もそうだが、勝ちながら課題を修正していくやり方が良いと思う」と中村。2連覇に向け、最高のスタートを切った。