ハリルホリッジ監督、広島MF川辺をチェック「広島にもいい若手がいますね」

視察に訪れたハリルホジッチ監督(撮影・棚橋慶太)
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 「明治安田生命J1、浦和1-2広島」(4日、埼玉スタジアム)

 視察を終えた日本代表のハリルホジッチ監督は「広島にもいい若手がいますね」と話し、「まだ全体にチェックし続けないといけない。個々については多くは話せない」と続けた。

 広島で先発したMF川辺が、2得点に絡んで逆転勝利の立役者になった。この日チームベンチ入り最年少の22歳の“若手”でもある。

 試合開始から右サイドハーフでプレー。後半21分、右サイドをドリブルで突破してからの鋭いクロスを入れる。GKが足で弾いた球をMF柴崎が決めた。まずは同点ゴールを演出した。

 川辺は「スローインを受けてワンタッチで前を向いたら、相手がズルズル下がった。ドリブルしたかったわけじゃなかったけど、下がったからしました」と振り返る。

 そして、トップ下に回った同34分。FWパトリックが競り勝ったボールを拾い、中央をドリブルで仕掛けたところを相手DFに囲まれる。そのこぼれ球を拾ったMF稲垣が決勝ゴールを決めた。

 川辺は「自分はサイドではよさが出ない」と自認する。「(トップ下に)ポジションが移った瞬間、勝負だと思ってのびのびできた。ギアが上がったのが分かった。本当はいいシュートを決めたかったけど、ゴールに向かう姿勢が結果につながったと思う」と分析した。

 期限付きで移籍していた磐田から、今季、広島に復帰した。「いい選手が多いのは開幕前から分かっていた。逆転できるのは力があるから。きょうは結果が出てよかった」。開幕2連勝。勝ち点6。日本代表監督もチェックした立役者は胸を張った。

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