「明治安田生命Ｊ２、岡山３－０栃木」（４日、シティライトスタジアム）

　岡山が３ゴールの快勝でホーム開幕戦を飾り、開幕２連勝とした。前半１５分にＭＦ上田康太（３１）が先制ゴール。２４分には東福岡出身の高卒ルーキー・ＤＦ阿部海大（１８）がプロ初ゴールを決め、後半１０分にはＤＦ喜山康平（３０）がダメ押し点を奪った。

　９２９１人が集まったホーム開幕戦。岡山が３ゴールの快勝でサポーターを喜ばせた。中でも輝きを放ったのが、高卒ルーキーのＤＦ阿部だ。前半２４分、ＦＫからのこぼれ球を拾ったＦＷ赤嶺からゴール前中央でパスを受けると、左足で冷静にネットに突き刺した。

　デビュー２戦目で奪ったプロ初ゴール。１８歳６カ月でのゴールはクラブ最年少で、しかもこれがクラブのＪ２リーグ戦通算４００得点目でもあった。ド派手なメモリアル弾でホームの大歓声を浴びた若武者は「フリーだったので来ると思った。気持ち良かった」と声を弾ませた。

　名門・東福岡高出身。昨年はＵ－１８日本代表にも選ばれ国際大会を経験した。屈強なフィジカルと闘争心を武器に、早くも長沢監督の信頼を獲得。開幕から２試合連続のスタメンで能力の高さを存分に示した。１日に行われた卒業式は練習のため欠席したが「（友人らに）会えなかった分、活躍すれば見てもらえると思うのでよかった」と笑った。

　チームは開幕から２試合連続無失点。絶好のスタートと言っていいが、先は長い。ＤＦラインの一角を担う阿部は「個人的には改善すべきことがたくさんある。０にこだわって、チームのために戦いたい」と表情を引き締めた。