なぜ乾貴士が外れたのか…ハリル監督「得点を取る、取らせられることが基準」
日本サッカー協会が15日、ベルギーで行う23日のマリ戦、27日にウクライナ戦に臨む日本代表メンバー26人を発表した。本田圭佑(パチューカ)が昨年9月のW杯予選最終戦サウジアラビア戦以来の復帰を果たしたが、一方でスペインリーグ1部(リーガ・エスパニョーラ)で存在感を示している乾貴士(エイバル)が外れた。バヒド・ハリルホジッチ監督は「得点を取る、取らせられること」、「個人で打開できる選手」など選考基準を挙げたが、それならばなおさら乾が該当すると言える。監督の真意はどこにあるのか。
乾が想定される左FWには原口元気、宇佐美貴史(以上デュッセルドルフ)に加えA代表初招集となる中島翔哉(ポルティモネンセ)が選ばれた。中島はクラブで9得点しているなどの活躍が認められた。
ハリル監督は原口や宇佐美については「ある時期はチームからほされる状況でしたけども、今は出てきましたね。原口も一緒でした」と解説。中島は「ドリブラーでこんなに俊敏で爆発的なものを持っている。守備の役割のところは代表で私が要求しているレベルにまだなっていないと思います。様子を見たいです」と課題の守備面のチェックも含めた招集とした。
乾については「ずっと追跡しています」、「乾も候補にまだ入っている」と大枠の中には入っていることも明かした。指揮官は5月30日のガーナ戦(日産スタジアム)の後、5月31日に最終メンバーを発表する予定としており、新戦力を試せるチャンスは極めて限られている。中島についてはスピードで突破できる選手と評し、「日本(代表)で出してくれればいいんですが、その見極めをしないといけないです」と代表でも得点に絡める選手かを見定めるとした。