本田圭佑 ラストチャンス 半年ぶり代表復帰も…ハリル監督は超淡々
日本サッカー協会は15日、親善試合・マリ戦(23日・リエージュ)、同ウクライナ戦(27日・リエージュ)に臨む日本代表メンバー26人を発表した。昨年9月を最後に、代表から遠ざかっていたFW本田圭佑(31)=パチューカ=が復帰。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「このチャンスをつかんで欲しい」と話した。また、ポルトガルリーグで好調のFW中島翔哉(23)=ポルティモネンセ=が初招集された。左足首痛のMF香川(ドルトムント)と左膝痛のDF吉田(サウサンプトン)は外れ、FW岡崎(レスター)や所属先で出番を失っているFW浅野(シュツットガルト)MF井手口(クルトゥラル・レオネサ)も選出を見送られた。
金狼がハリルジャパンに帰ってくる。会見場のプロジェクターに本田圭佑の名前と顔写真が表示されると、会場はにわかにざわめいた。昨年9月のW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦以来となる代表復帰が決まった。
だが、その“立ち位置”は極めて微妙だ。各選手に寸評をつけながらメンバーを発表するハリルホジッチ監督だが、本田については「もちろんわれわれは追跡を続けている。このチャンスをつかんで欲しい」と淡々と述べた。かつて寄せていた信頼感は、そこには存在しない。
3大会連続での夢舞台を目指す本田にとっては、ラストチャンスとも言える。本田の復帰に向け、指揮官は2月に手倉森コーチをメキシコに派遣。移籍当初を適応に苦しんでいたものの、後期リーグ戦では4得点5アシストと復調気味な本田の状態について報告を受けていた。だが、関係者によれば今遠征での本田復帰については、代表スタッフ内でも賛否両論。この日の会見で、本田に関する質問を受けたハリル監督は「単純に良いプレーをして欲しい。FWに関して言えば、まずは得点を取る、取らせることが大事」と結果を重視する意向を示した。
最終的な本大会メンバーは、壮行試合・ガーナ戦(5月30日・日産ス)翌日に発表される見込み。「私が(選考のために)何をしているのかというと、現在、選手が何をもたらせることができるかということ」とハリルホジッチ監督。ロシアに向け、正念場の本田は仮想・セネガル、ポーランドと位置づけられた一戦で存在感を見せられるか。