【本田圭佑一問一答2】「何かしらのインパクトを残さないと厳しい可能性はある」
「国際親善試合、日本-マリ」(23日、リエージュ)
親善試合・マリ戦(23日)、同ウクライナ戦(27日・ともにベルギー・リエージュ)に臨むサッカー日本代表は現地時間21日、リエージュで冒頭15分間をのぞいた非公開練習で戦術を確認。練習後には、昨年9月以来、約半年ぶりに代表復帰を果たしたFW本田圭佑(パチューカ)が自身3度目となるW杯へ「何かしらかのインパクトを残さないと、(W杯メンバー入りは)厳しい可能性はある」と現状を客観視しつつも、熱い思いを語った。
【以下、本田の一問一答】
-ロシアまでの4年はアタッカーとしての時期が長い。中央へのこだわりとどう折り合いを付けているか。
「いや、まあポジションのね、ここはやりたいというこだわりはありつつも、プレースタイルはプロになってから1年たりとも固定した覚えはないですし。晩年の選手がこれだけ個に集中し始めている頭のイカれた選手も今までいない。そして日本だけじゃなくて世界的に見てもいない。だから面白いですよ。僕としては、サッカー人生後もすべてを踏まえた上での挑戦が常に常に始まっている認識なので。じゃあ足は遅いけど1対1にもっと成長を促していくスタイル。そんな十年間を歩んできたような気もするので」
-監督は裏に抜ける動きを求めているが。
「まあもともと得意なプレーじゃないですよね。監督はチームとしてできるだけ取り組んでいきたい戦術ですよね。もちろん意図はわかるし、それが結果、怖さになるというイメージも裏への飛び出しだと思うんですけど。大事なのはやっぱり画の描き方。誰が、どこに、どのタイミングでというものは、当然ながら大事になってくると思います」
「まあしっかり自分の強みではないと言いつつも、確かに僕もこれまで大事な点を取ってきた時は、意外に裏に抜けて取っていたりもする。結局1本取ればいいということですよ、大事な場面で。ということは本数よりも質が必ず問われる。特に僕みたいにそういうのを得意としない選手は、その質は何よりも大事」
-現在の代表で、自分の置かれている立場は
「いや、まあ、だからスタイル的にね、少なくとも監督の理想とするタイプではないのは100%承知なわけで。一応ここまで何とか盛り返しては来ている」。
「ここからしっかりW杯への切符を手にするのは、当然ながら結果も出さないといけないし。それはチームとしても出さないといけない。自分がアシストでもいいし、アシストの前のパスでもいいし。この2試合、どちらかでチャンスは少なくとももらえるはずなので。何かしらかのインパクトを残さないと、(W杯メンバー入りは)厳しい可能性はある。たださっきも言ったように、生き残るためだけの試合じゃないので。実際にグループリーグの3試合で何をするのかが大事なので」