本田圭佑 スーパーサブからはい上がる W杯メンバー入りへ「インパクト残さないと」

 調整する本田(共同)
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 「国際親善試合、日本-マリ」(23日、リエージュ)

 ベルギー・リエージュで合宿中のサッカー日本代表は現地時間22日、親善試合・マリ戦(リエージュ)に向けて試合会場で公式練習と会見を行った。半年ぶりに代表復帰したFW本田圭佑(31)=パチューカ=は途中出場が濃厚だが、前日に行われた非公開練習後には「この2試合、何かしらインパクトを残さないと」とW杯メンバー入りに向けたアピールを誓った。日本代表はマリ戦後、27日に同じくリエージュでウクライナとの親善試合を行う。

 少ないチャンスを、たぐり寄せることができるか。現地時間21日に行われた非公開練習後、FW本田の表情はギラついていた。「ここからしっかりW杯への切符を手にするのは、当然ながら結果も出さないといけない。この2試合、どちらかでチャンスは少なくとももらえるはずなので。何かしらのインパクトを残さないと」。まるで飢えた獣のように、目を見開いた。

 背水の覚悟だ。強豪国相手を想定し素早い攻撃を標ぼうしてきた現在のチーム下では、代表の大黒柱だった以前とは立場がまったく違う。だが本田は「スタイル的にね、少なくとも監督の理想とするタイプではないのは100%承知なわけで。(それでも)一応ここまで何とか盛り返してはきている」。昨夏からの新天地・メキシコでは出場機会を得て、W杯イヤーに入ってからはリーグ11戦で4得点5アシスト。調子は上向きだ。

 スーパーサブとして“ワンチャンス”にかける。同日に行われた非公開練習では、控え組の右FWとしてプレー。だが途中出場時の得点数は、日本代表歴代2位タイとなる4得点を記録と勝負強さは持つ。ハリルホジッチ監督が求める、相手ディフェンスの背後へと飛び出すプレーは「もともと得意なプレーじゃない」と言い切った上で「確かに僕もこれまで大事な点を取ってきた時は、意外に裏に抜けて取っていたりもする。結局1本取ればいいということ」と決意をにじませる。

 「選ばれるためだけのW杯なら、何の意味もない。W杯で勝つためにここまでやってきた。それは変わらない」。その言葉を実現するためにも、ここで結果を残すしかない。

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