ハリル監督「団結しないと」選手の内部批判をチクリ

 「国際親善試合、日本-ウクライナ」(27日、リエージュ)

 親善試合・ウクライナ戦に臨むサッカー日本代表は26日、試合会場で冒頭15分間をのぞく非公開練習で最終調整を行った。練習前に行われた公式会見では、バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が低調なマリ戦で渦巻く不安感を一掃するために、チームの一体感とウクライナ戦で勝利する必要性を強調。「W杯出場を決めるような試合に挑む気持ちでやる。勝利すればみんなにとって良いプレゼントになる」と必勝を期した。

 何が何でも勝つしかない。会見場で無数のフラッシュを受けたハリルホジッチ監督からは、悲壮感にも似た決意がにじみ出ていた。「ウクライナはマリよりもさらにレベルの高いチーム。その上で、この試合、選手には結果を求めたい」。

 指揮官が抱えているのは、チームの内部分裂に対する危機感だ。凡戦だったマリ戦。指揮官の指示を重んじた結果、低調なパフォーマンスだった選手たちは、W杯本大会に向けて不安にも似た強い危機感を口にした。だが、ハリルホジッチ監督は「W杯が近づくと緊張感が高まっていくが、少し発言が多いところは良くない。何か問題があれば内部で解決することで、外部に発言するのは良くない」と顔をしかめる。

 さらに「団結して、すべての面で一体となっていかないと。私も責任を持って行動するので、選手にも責任を持ってほしい」と一体感を強調。練習前の円陣でも、選手たちに「本大会が迫り、ジャーナリストにいろいろ言われているけど気にするな。みんな団結しないといけない」とハッパをかけた。「監督の言っていることが理解できなかったという発言が出てくるかもしれないが、それはどのチームでも同じ。W杯に向けて全員の理解を深めていく」と話した。

 会見の終盤には、唐突に「私の夢は銀座でパレードすること。良いゲームをして(W杯で)成功する、そんな夢を抱いている。だがまだまだ銀座から、地理的にも目標としてもまだ遠い状態。チーム全員で銀座をパレードできる日を待っています」と語った指揮官。逆風を封じ、夢の銀座に近づくためにも、まずはウクライナをたたく。

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