【一問一答2】ハリル監督、W杯メンバーは…「中島は一つの発見。長い間追跡していた」
「国際親善試合、日本1-2ウクライナ」(27日、リエージュ)
サッカーW杯ロシア大会に臨む日本代表(FIFAランク・55位)は、ウクライナ(同35位)と対戦し、1-2で敗れた。
6月のW杯で対戦するポーランドを想定した相手に後半勝ち越し点を許し敗れた日本代表・ハリルホジッチ監督の試合後の一問一答は以下の通り。
-マリ戦でも今回も、フィジカル的な課題があった。相手にとって危険になるためには。
「もちろん、その差で起こる問題はある。われわれはわれわれで、自分たちの特長を生かした攻撃と守備をしないといけない。もちろん、フィジカル的なパワーで相手に対応する強さも必要だと思うが、われわれの特長に合わせたプレーが必要。もちろん、中央にいる選手にはパワーの部分で必要だと思うので、たくさんのオプションを見ている。そして、ボールを持ったらわれわれの瞬発力、スピード、リズムの変化、速いボール回し、前への姿勢などが必要だが、今日は引いてもらうプレー、相手ゴールに背を向けるプレーが多かったかなと。今日の試合では多すぎた。そういったところも変えないと本大会では厳しい。引いてのプレーは多かった。われわれの特長にあったプレーを実行しないといけない」
-今遠征の一番の収穫は何か。メンバー選考の序列に変化は?本田とか。
「このタイミングで世界中のどのチームも行ったことだと思うが、多くの選手をテストした。ケガでレギュラークラスの選手を5~6人呼べなかった。そしてブラジルやフランスではないので、選手が欠けたところがのしかかってくる。その中で多くの選手を試した。試したことで得た情報もある。もちろんすべての情報が良いわけではないが、まだ、全員が最高の状態ではない。でもこれからクラブの視察も続けていきたい。例えば、中島は一つの発見だった。それが多くの人にとってはサプライズになったかもしれないが、われわれは長い間追跡していた。2試合とも交代出場だったが、良い、満足できるものだった。またW杯に向けてチームを編成する時、その中にはスピード、パワーなど色んな要素をいれないといけない。23人の翔哉を選ぶわけにはいかない。特長をミックスしていかないといけない。ただ、現時点で言えることは、最終リストの作成は大変なこと。しっかり実行して作成していきたい。どのようなプレーをしないといけないかは、私の頭の中にある。非常にパワーがあり、形を崩さないチームとの対戦だが、それに対抗するチームを編成しないといけないし、ワナにかからないようにしたい。見ている人はボールを持って仕掛け続けることを期待するかもしれないが、そのようなぜいたくなことはできない。そしてブラジル代表を見ても、プレースタイルも大きく変わっている。攻撃だけを考えるのではなく、前線、中盤などすべての選手が守備にかかわっている。そしてフランスという優勝候補とコロンビアとの試合を見たが、後半、少し気を抜いたところでコロンビアに敗戦を喫した。われわれも自分たちに何ができるのか考えたい。幻想を抱くとワナに陥る。もちろん、選択のところでデリケートな判断をしないといけない。私は監督として、できるだけ多くの選手に出場機会を与えてきた。そうして競争を促してきた。今現在、難しい状況にいる選手もいるが、まだ23人は決定されていません。いろいろ自問しながら進めていきたい」