川崎、横浜Mとドロー 斎藤が完全復活へ大きな一歩!古巣に恩返し弾
「明治安田生命J1、横浜M1-1川崎」(8日、日産スタジアム)
昨季覇者の川崎は横浜Mと1-1で引き分け、勝ち点11で2位。地鳴りのようなブーイングをドリブルで切り裂いた。1-1の後半32分、元日本代表で川崎のMF斎藤がピッチへ。右膝前十字じん帯を損傷した昨年9月23日の甲府戦以来、197日ぶりの公式戦の相手は、くしくも下部組織で育ち、昨季まで在籍した古巣だった。
ボールを持つ度に、横浜Mサポーターから強烈なブーイングを受けたが、大きな負傷からの復帰戦に「サッカーはシンプルに楽しいものだなと感じた」。対峙(たいじ)した相手DFからも「にやけすぎじゃないか」と言われるほど、プレーできる喜びを享受した。
終了間際に見せた長い距離のドリブルなど、持ち味を発揮。ドロー決着に「自分が試合に出る意味は、結果を残すことなので悔しい」と語ったが、完全復活に向け、大きな一歩を踏み出した。