神戸、大槻の劇的弾でG大阪撃破!不屈の男が後半ロスタイムに大仕事
「明治安田生命J1、G大阪0-1神戸」(8日、パナソニックスタジアム吹田)
広島は柏を1-0で下し、開幕から6戦負けなしの勝ち点16で首位をキープした。昨季覇者の川崎は横浜Mと1-1で引き分け、同11で2位。FC東京はFWディエゴオリベイラの3得点の活躍で長崎に5-2で大勝し、3連勝で4位に浮上した。長崎は3連敗。最下位のG大阪は神戸に0-1で敗れ、6戦勝利なしとなった。
劇的な一発が阪神ダービーに決着をつけた。0-0の後半ロスタイム5分、FW大槻がDF藤谷の折り返しを丁寧に左足で流し込んだ。「仲間を信じて中に入った。最後まで我慢して良かった」と喜びをかみしめた。
湘南から移籍した昨季は14試合で1得点。それでも「出られないのは理由がある」と腐らず、昨年から大阪市内のジム「AWAKES」に週1回ペースで通い、走り方、パワーの出し方などの改良に取り組んだ。「力が入りすぎて無駄な動きが多かったが、いらない力が抜けてきた」と効果を実感する。
走力を生かし前線から激しい守備で体を張った。吉田監督は後半39分に交代を考えたが、ティーラトンの脚がつったため最後の交代枠はDFに。そのままピッチに立ち続けた大槻が、最後に大仕事をやってのけた。視察に訪れた日本代表の手倉森コーチも「ホントの“大ツキ”だね」と得意のダジャレで祝福。「チームのために頑張ったから(ボールが)こぼれてきたのかな」。大槻の献身的な姿勢が、神戸に今季2勝目をもたらした。