日本代表新監督に「マイアミの奇跡」西野朗氏 ハリルホジッチ監督を解任
日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が9日、JFAハウスで緊急会見を開き、成績不振や選手などを理由に日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)との契約を解除し、日本協会の西野朗技術委員長(63)が新監督に就任することを発表した。6月14日に開幕するロシアW杯には新体制で臨む。
田嶋会長は解任理由を「マリ戦、ウクライナ戦で選手との信頼関係が多少薄れてきた。さまざまなことを総合的に判断した」と説明。新監督についてはW杯まで2カ月しかないことから「内部昇格しかないと考えた。内部から一番このチームを見てきた」と西野技術委員長に決めた理由を語った。
西野氏は1996年アトランタ五輪代表監督として1次リーグで優勝候補のブラジルを撃破した「マイアミの奇跡」を指揮。五輪監督退任後はJ1の柏、G大阪、神戸、名古屋を指揮し、国内外の数々のタイトルを獲得した。2016年3月から技術委員長を務めていた。
ハリルホジッチ監督は15年3月に就任後、日本を6大会連続のW杯本大会出場に導いたが、アジア最終予選以降は国内組のみで臨んだ東アジアE-1選手権を除いて、1勝2分け3敗と低迷。目標と掲げる本大会での1次リーグ突破が不安視されていた。W杯開催年に、開幕前に監督が交代するのは日本では今回が初めて。