G大阪、リーグ戦228日ぶり勝利 GK東口も涙「勝つのがこんなに苦しいとは」
「明治安田生命J1、G大阪2-0磐田」(11日、パナソニックスタジアム吹田)
G大阪が磐田を下し、開幕7試合目にしてリーグ戦初勝利を挙げた。
長く暗いトンネルをようやく抜けた。リーグ戦では昨年8月26日の鳥栖戦(ベアスタ)以来228日ぶりの勝利。クラブワーストを更新し続けていた未勝利記録も16試合で止めた。「1勝するまで長かった。勝つのがこんなに苦しいとは思わなかった」。GK東口順昭(31)は勝利の瞬間、感極まり芝生に顔をうずめた。
前半4分にMF遠藤保仁(38)のCKを186センチの長身DFファビオ(29)が頭で合わせ、後半41分にはカウンターからFW黄義助(25)が追加点を奪い試合を決定付けた。
シュート13本を浴び、磐田に押し込まれる場面もあったが「勝ちたい気持ちが体を動かした」(遠藤)と、高い集中力を維持し、球際で体を張った。無失点試合は今季公式戦初。「ゼロで抑えたことが何より」と遠藤も言葉に実感を込めた。
今季から指揮を執るレビー・クルピ監督(65)にとってもリーグ戦初勝利だが、「中盤で安定感を欠いた。よりレベルの高いチームにしたい」と指揮官の要求は高い。いまだ最下位に沈むが、苦しみ抜いた末につかんだ1勝を、逆襲への一歩とする。