川崎・斎藤7カ月ぶり先発で代表復帰へアピール ドリブルで見せた「体力大丈夫」
「ACL・1次リーグ、川崎2-2蔚山」(19日、等々力陸上競技場)
敗退が決まっていた川崎は蔚山(韓国)と2-2で引き分けて勝ち点3の4位に終わった。前半開始直後、MF斎藤学(28)が起点となり先制したが、勝ち切れなかった。E組の柏も天津権健(中国)に2-3で敗れ、勝ち点4で3位だった。鹿島、C大阪も含めて4チームが参加した日本勢で決勝トーナメント進出は鹿島のみ。5月の1回戦で上海上港(中国)と対戦する。
体に残る感触が、復活を実感させる。右膝前十字じん帯損傷から復帰のMF斎藤は、横浜M時代の昨年9月以来の先発出場。後半24分に交代も、69分間のプレーを「体力的には大丈夫で、もっとやりたいという思いもあった」と振り返った。
見せ場は立ち上がりの開始2分。FW赤崎とのパス交換から得意のドリブルで、蔚山守備陣を切り裂いた。MF鈴木の先制点にもつながり「何人も絡んでの得点だったが、自分もアクセントになれた」と語った。
消化試合ながら、確かな存在感を放った。視察した日本協会の関塚技術委員長は「個人のあれ(評価)はちょっと」と口ごもったが、かねてから逆転でのW杯メンバー入りも諦めていない。「ここで力のない自分は見せたくなかった」と話すドリブラーは、先を見据えている。