【記者の目】ロシアでハリルジャパンを見たかった「得意分野は最後の詰め」

 サッカー日本代表監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が27日、都内の日本記者クラブで会見を開いた。W杯直前での更迭について、日本協会は「選手との信頼関係の揺らぎ、コミュニケーション不足」を理由としているが、ハリル氏はこれに反論。逆に「事前に何も知らされていなかった」と協会側の対応に不満を語った。

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 予定されていた1時間を大幅に超えた会見。ハリルが守ったのはサッカー人としての尊厳だ。

 納得いかない途中解任。だが、会見の場で協会に対する苦言を呈する場面はあったが、取り乱す様子もなく落ち着いており、個人の名前を挙げて“口撃”することもない。そこにはハリルの誇りが詰まっていた。

 やはり、サッカーにはどこまでもまじめな人だ。「客観的に記事を書いてください。私のことをどう書いてもらってかまわない。本当はまだ多くのことを語りたかった」と最後まで話した。ハリルの会見が予定時間をオーバーするのはいつものこと。3年間の監督会見に出続けた自分にとっては、30分オーバーも懐かしい響きだった。

 「W杯に向け、細かなディテールを詰めていくところだった。私の得意分野である、最後の詰めという仕事をさせてもらえなかった」と悔やむハリル。個人的にはロシアでハリルジャパンが見たかった思いは、決して薄れない。(日本代表担当・松落大樹)

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