イニエスタ J1神戸と大筋で合意 24、25日にも来日へ
J1神戸が、スペイン代表で同国1部バルセロナを今季限りで退団するMFアンドレス・イニエスタ(34)を獲得することで大筋合意に達していたことが18日、分かった。欧州サッカーに近い関係者によると、正式契約には至っていないが、交渉は条件面の細部を詰める作業を残すのみだという。
イニエスタは新たな移籍先について、6月に開幕するW杯ロシア大会前に明らかにする意向を示しており、バルセロナでの最終戦となる20日(日本時間21日)のレアル・ソシエダ戦終了を待って、週明けにも神戸加入が発表される見通し。来週末の24、25日にもイニエスタが来日し、都内で神戸・三木谷会長も同席して入団会見が行われる予定で、タイトなスケジュールの合間を縫って、イニエスタが神戸を極秘訪問する計画もあるという。
イニエスタの契約を巡っては、スペインの複数メディアが3年契約で年俸2500万ユーロ(約32億6千万円)と報じていた。複数の関係者によると、イニエスタ側は当初、年俸3500万ユーロ(約45億7千万円)を要求していたというが、歩み寄りがあったとみられる。
Jリーグ史上最高年俸の神戸FWポドルスキらの500万ユーロ(約6億5千万円)を大幅に更新する破格の待遇となる。多額の“投資”だが、神戸の親会社である楽天にとっても、イニエスタを用いた新たなビジネス展開の可能性が広がるなど、十分な“波及効果”も期待される。
本格的なチーム合流はW杯終了後となる。バルセロナで4度の欧州チャンピオンズリーグ優勝など計32冠を獲得。スペイン代表では10年W杯南アフリカ大会を制した歴代屈指の名手が、港町神戸の地を踏む。