J1神戸 イニエスタ、年俸32億円は一クラブ分の人件費以上
J1神戸は24日、東京都内で会見を開き、スペイン代表で同国1部バルセロナを今季限りで退団するMFアンドレス・イニエスタ(34)が完全移籍で加入すると発表した。
契約期間などは非公表だが、スペインの複数メディアによると、3年契約で年俸2500万ユーロ(約32億5千万円)とされており、25周年を迎えたJリーグ史上でも群を抜く破格の待遇となる。これまでの最高額だった元ドイツ代表FWポドルスキ(神戸)、元ウルグアイ代表FWフォルラン(C大阪)の6億円(推定)を大幅に更新する。
イニエスタのバルセロナ時代の年俸は800万ユーロ(約10億2900万円)と言われており、一気に3倍超に跳ね上がった。スペイン紙「マルカ」が1月に報じた年俸ランキングによると、年俸2500万ユーロはC・ロナウド(レアル・マドリード)をも上回る4位となる。
Jリーグが開示している経営情報によれば、16年度の神戸のチーム人件費は20億6800万円で、トップの浦和の23億8100万円に次ぐ2位となっている。ポドルスキが加入した17年度はまだ公開されていないが、イニエスタの年俸32億5000万円はJリーグ一クラブ分の人件費をゆうに超え、プロ野球各球団の総年俸と比較しても、ソフトバンク、巨人に次ぎ、約36億円といわれる阪神に匹敵する。