神戸、イニエスタ・システム導入で旋風起こす
J1神戸の三浦淳寛スポーツダイレクター(SD=43)が14日、神戸市内で取材に応じ、スペイン1部バルセロナから完全移籍で加入したスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が18日に来日すると明言した。また、吉田孝行監督(41)は湘南戦(22日、ノエスタ)でのイニエスタ出場に「可能性はある」と前向きな姿勢を示し、起用法についてはW杯ロシア大会のスペイン代表をイメージした布陣を導入する考えを明かした。
イニエスタについて三浦SDは18日に来日することを明言した。その後、チームがオフとなる19日にメディカルチェックなどを行い、20日からチームに合流することになる。最短でのJリーグデビューとなる22日のホーム湘南戦の出場については「コンディションを含め、本人と話をしてから」と前置きしたが、「休んでもらいながら最低限のことはやってもらっている。(出場の)可能性は十分ある」と語り、吉田監督も「状態が良ければ可能性はある」と前向きな姿勢を示した。
注目の起用方法に関して吉田監督は「真ん中より左で、中盤の組み立てから攻撃に絡んでほしい」と構想の一端を明かした。イメージするのはスペイン代表でのMFイニエスタ、イスコ、DFジョルディ・アルバのコンビネーションで「そのトライアングルを左サイドで作れれば」と指揮官は青写真を描いた。
イスコの役割をポドルスキが担い、イニエスタと流動的に入れ替わりながら好機を演出していく。ただ、ポドルスキの負傷離脱もあり、当面は代役を模索することになる。中断直前は4-4-2の布陣が機能し2連勝を飾ったが、あえてシーズン序盤の4-3-3に戻し、“イニエスタ・システム”導入でさらなる進化を図っていく。