元スペイン代表フェルナンドトレスが鳥栖加入会見 22日デビューに意欲「何分間でもいい」
サッカー元スペイン代表FWフェルナンドトレス(34)の、J1鳥栖新加入記者会見が15日、都内で始まった。登壇すると「みなさん、こんにちは。日本のみなさん、サガン鳥栖のみなさん、こんにちは」と日本語で挨拶した。
移籍に際して、日本国内で様々な情報が飛び交った。このことはフェルナンドトレスも「マスコミでのニュースがあることを知っておりました」と振り返ったが、「サガン鳥栖、社長さんは素晴らしい明快な形で交渉をしてくれました。どのようなシーズンを送るのかということです。毎日のようにお話をかさねることができました。よい形でここにくることができました」とよい関係を鳥栖とは保ち続けたと語った。
いつからプレーするか、という点には、「早くからトレーニングに参加して、来週の最後には何分間でもいいので、試合に参加できればよいと考えております」と22日の仙台戦出場に意欲を示した。同じ84年生まれでスペイン代表のチームメート、友人でもあるアンドレス・イニエスタは神戸に加入した。「(日本移籍について)同じような動機を持っていると思います。彼と試合ができることを楽しみにしていますし、いい試合になることを期待しています」とピッチでの競演を期待していた。
フェルナンドトレスは、アトレティコ・マドリード(スペイン)の下部組織出身で、同クラブのトップチームでは01年にデビュー。07年にはイングランドプレミアリーグのリバプールへ移籍した。11年1月に同リーグのチェルシーへ移籍。その後、イタリア・セリエAのACミランを経て、アトレティコ・マドリードに15年1月に復帰していた。
各年代別代表に選出された後、スペイン代表としてはW杯に06年ドイツ大会、10年南ア大会、14年ブラジル大会と3大会連続で出場し、ドイツ大会で3得点、ブラジル大会で1得点を記録、10年のW杯初優勝に貢献した。08年、12年の欧州選手権優勝するなど代表での存在感は大きく、110試合出場、38得点を記録している。ニックネームはエル・ニーニョ(神の子)。
春以降、日本への移籍報道が目立ちはじめ、Jリーグの公式サイトが5月30日に、誤って公式サイトに、鳥栖への移籍が決まった旨のニュースを掲載してしまう“誤発表”騒動もあった。フェルナンドトレスの加入が発表された7月10日には、この騒動を逆手にとって「誤報じゃないよ!ほんトーレス」というダジャレをあしらったタオルマフラーでアピールするしゃれっ気を鳥栖は見せていた。